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一眼動画の設定を解りやすく解説

一眼動画は背景のボカシが命!!

なおまっと君

あのYouTuberの動画って、ボクがホームビデオやスマホで撮った映像と違ってやたら綺麗なのはなぜ?

と思ったことはありませんか?

本記事ではSONY-a6500で撮影した動画をYouTubeに不定期にアップしているボクが、日々研究し学んだことを解説していきます。

不定期なの!?なんて思わないで下さいね(笑)とにかく毎日アップしてなくても設定は理解してるから読んでいってくださいませ!!

そもそもホームビデオやスマートフォンの動画と、映像コダワリ系YouTuberの動画は何が違うかというと「背景のボケ味」です。それだけ!?ほぼそれだけです(←言い切って平気かなww?)

一般的な映像と映画のような映像の違いは、ピントの合った部分とボヤけた部分の絶妙なバランスが映像のクオリティを上げています。ではその肝心な背景がボヤけた動画をどうしたら撮影できるのか!?それは一眼カメラを使います!!よく写真好きや、カメラマンが持っているレンズ交換型のちょっとデカめの「あのカメラ」を使って動画を撮ります!!一眼カメラを使うだけでハイクオリティな映像を撮影することができます。しかし一眼動画はスマホ動画やホームビデオとは違い、動画の仕組みを知って設定を突き詰めていくことでさらに綺麗に撮ることができます。まぁ結局は勉強したぶんだけ、綺麗な映像は手に入れられるってことです(笑)まぁ勉強といっても好きな事なら簡単に覚えられると思いますよ!!覚えられるように、なるべくシンプルに説明していきます。

これから解説する4つの基本を理解すれば、簡単に映画のような美しく魅力的な作品を作る事ができるようになります。そして、学んで実践していくうちに、勉強しているとは思えないぐらい、一眼動画の魅力にハマっていくことでしょう(笑)

前置きが長くなりましたが(笑)本題の一眼動画の4つの知識、解説スタートですっ!!

4つの知識を目次にまとめました

フレームレートについて

ボクが初めに覚えた設定です。カメラの設定を開くと、いくつか数値があると思いますが、映画のような雰囲気の映像が撮りたいなら24fpsテレビ番組のように映るものを正確に伝えたいなら30fpsを選択してください。それだけです笑。ボクを信じてそのどちらかの設定で撮影すれば間違いありません!!さすがに、理由を説明せずだとちょっとオラオラすぎますかね笑?では簡単に説明しておくとフレームレートとは「1秒間に何枚の静止画を再生させるか」の数値です。24fpsは1秒間24枚の静止画を連続再生しているということです。「・・・!?」「で、なんでそれが映画みたいなの???」ですよね笑。ボクも覚えたての頃に思っていました。そして、そこに気づいてしまった「あなた」は、すでに一眼動画の「沼」へ一歩踏み入れています(笑)。「もっと深ーい理由も知りたい」「一眼動画のうんちくを聞いても頭が痛くならない」という方は、フレームレートの説明を書いたこちらの記事を参考にしてみてください!

シャッタースピードについて

シャッタースピードとは、カメラのセンサーに光を入れる時間の長さを決める設定です。フレームレートでも触れたように1秒間に何枚かの静止画をパラパラ漫画の要領で再生し動画にしているのですが、この項目で一枚の静止画をどのような画にするかを決定します。シャッタースピードが速いと動きが止まった静止画になり、逆に遅いと動きに残像が残るようになります。(・・これを一回の説明で理解出来ていれば、センスありだと思います!ボクは初めた頃はなんの事だかサッパリでしたので笑)ですのでまずは「この環境ならこの設定」という代表的な数値をお教えします

基本設定「フレームレートの倍」

・24fpsなら1/48

・30fpsなら1/60

蛍光灯がある室内での設定

(東日本)

・24fpsなら1/50か1/100

・30fpsなら1/100

(西日本)

・24fps及び30fpsなら1/60か1/100

この数値を守れば、手っ取り早く綺麗な映像を撮影できます。あれあれ?めちゃくちゃ少なっ!!そうなんです、一眼動画で実際に使えるシャッタースピードは上記のごくわずかな設定のみなのです!

では何故この設定なのかを解説していきます。

まず大前提として人間の目が静止画の連続を、動画として認識するには一枚の静止画に残像(モーションブラー)が残っている必要があります

残像がなく正確に静止している画像を、1秒間に24枚続けるとパタパタした映像になってしまいます。特に動きが速い被写体をシャッタースピード1/500等の速いシャッタースピードで撮影した動画はかなりカクカクした映像になるはずです。

つまり

1秒間に24枚か30枚で、一枚一枚に残像が残った静止画をパラパラさせると、人間の目で見た世界に近い映像が撮影できるということです。これが基本設定の答えです。

では次、なんで蛍光灯がある室内では設定が変わるのか?

試しに基本設定のまま室内で撮影をしてみて下さい。どうですか?ちゃんと撮れましたか?きっと画面上に無駄な線が入ったと思います。それがフリッカー現象です。肉眼では確認できませんが蛍光灯は一定の周波数で点滅を繰り返しています。この周波数にシャッタースピードを合わせないとフリッカーが発生してしまいます。

しかも周波数は東日本と西日本で微妙に違うらしいのです!(←そろえてくれよぉ~)東日本が50Hz(ヘルツ)西日本が60Hz。この数値か倍数でないと撮影できないということですね。つまりほとんど選択肢はないのです笑。ボクの実験によると、LEDでもフリッカーが発生する場面がありましたので、蛍光灯だけではなく、イルミネーションの青色LEDや劣化したLEDも一緒かもしれませんので各自で確認して、ボクにも教えてください笑

ここまで覚えると、ある程度綺麗な映像を撮影することができます。まずは数値を覚えて撮影し、次はわざと違う設定を試しパタパタしてしまう映像や、フリッカーの入り具合を確認してみてください。そのトライ&エラーが必ず自分の知識になります。そしてBEST設定の意味を深く理解していきましょう。

 

ISO感度について

ISOとは世界で定められた基準値の事なんですが、ズバリ「低いに越したことはない」です。ISO感度は数値を上げると暗い場所でも明るく撮影できるが、上げるとノイズが入ってしまいます。

写真を撮る場合は暗い場所でもシャッタースピードを遅くし、レンズに入る光の量を多く取り入れて対応できるのですが、動画の場合は上で説明したようにシャッタースピードはいじれる範囲が決まってますので暗い場合はISO感度を上げるか別に照明器具を設置するしかありませんので。自分のカメラで試して、どの数値までが許せるノイズかを把握しておくのが良いってことですね。

絞り値について

どうでしょう?だいぶ疲れてきましたか??チョコレートでも食べて休憩しながら次へ進みましょう(笑)ついに次は一眼動画の醍醐味「背景ぼかし」に関係する設定ですよ~!!

単純に被写体の後ろの背景をボヤけさせたいなら解放(F1.4~F4など)に設定し、全体にピントを合わせたいなら絞る(F8~F16など)が基本です。カッコ内の数値はおおよそですが、その範囲内で操るのが分かりやすいと思います。

しかーーしっ!ここでもシャッタースピードをいじれない弊害が出てきます

例えばこんな場面。日中の太陽光の下で背景をボヤかしたい

上の説明通りに絞りを解放にすると、光を多く取り入れてしまうため「せっかくの青空が真っ白」「メインの被写体も明るすぎ」いわゆる露出オーバーという現象です。写真の場合はそれを回避するためシャッタースピードを早めに設定することで、光の多い環境下でも背景のボケた映像を撮ることが可能ですが、動画の場合は上で述べたとおりシャッタースピードを大幅に変えると映像自体が使えない物になってしまいます

なおまっと君

じゃあどうやって回避すればいいの??・・!!取り込む光を少なくするために、絞りを絞れば(F16など)露出オーバーは解消できるんじゃ!!

たしかにその通り!!ですが、絞る=全体にピントが合ってしまうので、本当に欲しい背景がボヤけた映像は得られなくなってしまいます。

なおまっと君

そうだったぁぁ~。じゃあ太陽光の環境だと背景ボケは作れないってこと??

その通りカメラ自体の設定では解決できません。

なおまっと君

え~~~!!じゃあみんなはどうやってあの映像を作り出しているの??

どのように対策するかというとNDフィルターというレンズに入る光を抑えるフィルターを使用します。これはレンズに装着するサングラスのようなアイテムです。これをレンズに付けることでセンサーに入ってくる光の量を物理的にコントロールします。これを使うと太陽光のような明るい環境下でもシャッタースピードをいじらずに絞りを解放できるようになります。

 

まとめ

だいぶ長く説明してきましたが、結局一番最初に書いた基本設定の数値さえ覚えてしまえば、理由は理解していなくても綺麗な動画を撮影することは可能です(笑)ここまで読んだ方はきっと一眼動画というよりカメラの仕組みが好きなお方でしょう!ボクのような(笑)仲良くなれる気がしますww。

まとめ

フレームレートは30fpsでシャッタースピードは1/60(蛍光灯があるなら1/100)に設定。一眼動画特有の背景ボケは欲しいのでNDフィルターを装着しISOはできるだけ低い数値

この設定にすれば素敵な一眼動画が撮れるってことです。まずはこの設定から撮り始め、撮った映像を見比べながら自分の鉄板数値を導き出していきましょう。プロの作品やYouTubeにアップされているお気に入り動画がどのような設定で撮影されているのかという視点で見ることで自分のレベルもアップしていきます。

今回の記事はここまでです。読んで頂きありがとうございます。

Editing the Life/Nao-Matt